イアン・アンダーソンさんが、ロックオペラをの製作とツアーを発表しました。タイトルはその名も<Jethro Tull : The Rock Opera>(ジェスロ・タル:ロックオペラ)、「ジェスロ・タル」といえば、もちろんアンダーソンさんのバンドの名前でもありましたが、ここではその名前の元となった、17世紀の英国の農業学者で(馬に引かせる自動種まき機や、自動耕作機を開発)農業革命を起こした人物として知られる、ジェスロ・タルさんのことを指しております。ロックオペラはその人生を、ジェスロ・タルの代表曲とともに辿ったものなるらしいです。なんじゃ、そりゃ?
<Heavy Horses>、<Farm On The Freeway>、<A New Day Yesterday>、<The Witch’s Promise>(魔女の約束)、<Locomotive Breath>(蒸気機関車のあえぎ)などおなじみの楽曲が登場しますが、歌詞をストーリーに合わせて若干変更してゆくとのこと。 なおツアーメンバーは<David Goodier> (bass), <John O’Hara> (keyboards), <Florian Opahle> (guitar), <Scott Hammond> (drums)ですが、おどろくようなバーチャルなゲストが登場するとか。
日本だと「ジェスロ・タル」という名前は世界史の教科書でかすかに記憶に残るくらいの登場の仕方だったと思います。中学生の頃、「なんかこのバンドの名前は日本で言うたら『青木昆陽』(江戸時代の儒学者/蘭学者で、農業改革者。サツマイモの栽培を推進し、天明の大飢饉で人命を救ったらしい。)っつうバンドがあるようなもんだなあ・・・」と、漠然と思ったことがありました。ロックオペラにするには渋すぎる題材でしょうが、そこが狙いなんでしょうか?
ともあれ、ツアー詳細スケジュールは今後に発表されますが、9月に最初の公演がイギリスで行われ、それに続けてロシア、ヨーロッパ、南アフリカなどの公演が今年の終わりまでに続く予定らしいです。
またバンドのジェスロ・タルは、今年の5月に「天井桟敷の吟遊詩人」(1975年)の40周年記念盤をパーロフォオン・レーベルからリリースの予定です。