ピーター・バウマンがタンジェリン・ドリームに復帰!

 ピーター・バウマン<Peter Baumann>さんといえば、恐ろしく叙情的なソロ作品でも有名な、タンジェリン・ドリームの全盛期のメンバーでしたね。風貌もなかなかのイケメンでした。確か、1978年あたりから完全にソロになって、カリフォルニアに移住してしまった人です。
 最近は音楽の世界でまったく音沙汰を聞かなかった、バウマンさんが先日亡くなったエドガ・フローゼ大明神の遺志を継いで、バンドに復帰!タンジェリン・ドリームを継承する旨を発表しました。これはびっくり!
 長いことバンドを離れていたミュージシャンが、嫌なやつが死んだから一番成功したバンドに出戻ろう・・といった、よくある話ではまったくなさそうなのです。
 まず、このピーター・バウマンさん、現在はミュージシャンではなく哲学者として知られている人物で、著作も発表しています。
 実はカリフォルニアに渡った後、80年代にニューエージ系のレーベル、「プライベートミュージック」を創設。ヤニー、パトリック・オハーン、ジェリー・グッドマンらを輩出し、のちにはタンジェリンドリームのリリースも手がけそこそこ成功しましたが、1990年に自身は音楽業界から完全に引退。レーベル自体も96年に(BMG傘下の)ウインダム・ヒルに売却してしまいました。
 その後、彼はなぜか別のビジネスで成功を収めたようです。現在は、複数の不動産会社や、天然資源管理会社を統括する経営者であり、さらに認知科学、進化論、哲学を横断して人間の経験を探求するという哲学シンクタンク、バウマン・ファウンデーションを設立して、哲学や思想の世界で精力的に活動しています。
 そのバウマンさんが、超久々に音楽界に復帰するというのだから、驚くではありませんか。
 ただ、これは別にフローゼさんが亡くなったからというわけでなくて、少し以前からフローゼさんと新しいプロジェクトについて話し合っていたということらしいです。
「みなさん同様、エドガーの突然の旅立ちには、私もショックを受けました。ちょうど1ヶ月ほど前、私はオーストリアに彼を訪ね、新しいプロジェクトについて計画を練っていたのです」
 バウマンさんは、フローゼさんの未亡人、ビアンカさんや他のメンバーとミーティングをもったことを認め、さらにこう言います。「長い長い時間が経ったが、去年の10月に私は音楽活動に戻るべき時が来たと感じました。エドガーをオーストリアに訪ねた時のことです」
 なんでまた今時という気もしますが・・、確かバウマンさんは、エドガー・フローゼに誘われてタンジェリン・ドリームに参加した時18歳くらいだったハズです。タンジェリンのリーダー、フローゼさんはその頃27歳。ちょうど10歳近く年下で、多感な時期に世話になった先輩でもあるフローゼさんの偉業を、自分が引き継ぐしかないのかなあ・・・という感覚なら少しだけ分かりますね。

70年代の代表作

80年代のヒット

近著「エゴ/ツインタワーの崩壊と啓発された人類の進化」(マイケル・タフトとの共作)についてのインタビュー

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