「天国への階段」訴訟が新展開!

 まあ、97年くらいに元スピリットのランディ・カリフォルニアさんが、レッド・ツェッペリンの有名すぎるあの曲に対して、「あれは、俺が書いた曲なのにな〜、何の挨拶もないんんだよ、あいつら!」と不満を表明したというニュースは以前から知っていました。ま、ランディさんってのも少々変わった人だったので、おそらく自分の曲の方が先なのに、なんども有名な曲にそっくりなんて言われ続け、頭にきたんじゃないかと思ってましたが・・・本人がそのあとすぐに(ハワイで)溺死するという事態に至ったため、立ち消えになったと信じておりました。
 それがです、なんと最近になって実際に起訴が起こされてびっくり!だって、本人死んじゃってるんですぜ。

Randy California 1979
Randy California

 どうやら、ツェッペリンの全アルバムのリマスター/リイシューに合わせて、(本人の意思を継いだという)弁護団による起訴のようです。もちろん、問題の曲は「天国への階段」<Stairway To Heaven>で、カリフォルニアさんが先に書いたと主張していた曲は、スピリットのデビューアルバムに収録されている「トーラス」<Taurus>。昔からこの曲も知ってますけど、確かに最初の4コードは同じなんですが・・正直スピリットの曲としてもいい曲ではありません。このバンドの名曲とは言い難いできの曲なのです。
 ジミーペイジさんも「馬鹿げてる!」と一喝。「起訴になるまで、カリフォルニアの書いた曲なんて聴いたこともなかった!」と主張しています。(1968年にプロモーションでアメリカに渡ったツェッペリンは、スピリットの前座で初めてスージを務めたので、その時にこの曲を聴いたはずだと、元スピリットのメンバーは証言していますけどね。)
 ゼップの弁護団は、まずカリフォルニアさんが生前すべての財産と著作権を譲渡しているために起訴の能力がない、さらに「天国への階段」のイントロ部分は、法律で保護できないほど一般的な旋律で、パブリックドメインにあたるとして大昔の作曲家の作品を提出したようですが、ゲーリー・クラウスナー地区判事に却下されたようです。(ま、確かに似た曲はあったんですが、この天国への階段がパブリックドメイン?というのは納得いきませんよね。だって、パブリックドメインの旋律を利用した曲だと主張しておいて、こちらが使用すれば日本のJASRACさんが彼らに代わって高い使用料を徴収するんですから!)
 ということで起訴になりそうな雰囲気だったんですが、先週の公判前聴取のカリフォルニアさん側の代理人から、和解金1ドルを支払って、カリフォルニアの名前を「天国への階段」のクレジットに加えれば、起訴を取り下げるという和解提案があった模様です。
 1ドルはともかく、あれだけ有名な曲ですからクレジットに名前が入れば、莫大な使用料が今後カリフォルニアさん側に入ってきます。が、そのお金はカリフォルニアさんの作った財団に渡され、地元の恵まれない子供達が音楽教育を受けられるように、楽器や音楽レッスンをプレゼントする慈善事業に使われるとのことです。
 醜い争いと思われるのが嫌で、なんとなく「いい話」に持っていこうというのか・・。もちろん裁判員裁判ならこういうのは有効でしょうしね。

 どちらに転んでも裁判というのは大人の事情以外の何物でもないですが、そんなことより個人的に腹立たしいのは、このままだとランディ・カリフォルニアさんが、ゼップにいちゃもんをつけた才能のないミュージシャンとして後世に名前を残しそうなことです。
 特にツェペリンの心酔者でもないし、「天国への階段」を空前の名曲だというつもりもありませんが、「トーラス」とは比べものにならない完成度があります。ま、トーラスが自宅デモ録音なら、プロデューサーがついて完成した作品が「天国への階段」くらいの違いです。でも、カリフォルニアさんには、「ネイチャーズ・ウェイ」<Nature’s Way>なんていう素敵な曲もあるんです。これは「トーラス」なんて問題にならない名曲ですよ!この曲で、有名になってほしいですなあ・・。(笑)

こちらがトーラス

17世紀の作曲家<Giovanni Battista Granata>による楽曲。32秒後くらいからほぼ、「天国への階段」のイントロ。

スピリットの名曲<Nature’s Way> この方がずっといい曲です!

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