イエスの「ドラマ」再現ライブにトレヴァー・ホーン!

1980
1980年当時

 イエスは、もともとの創立者であるジョン・アンダーソン教祖を追い出し、もう一人の創立者クリス・スクワイヤ隊長も無念の戦死を遂げて(いや病死)しまいましたが・・いまも隊長の「商売が第一」という教えを守って、スティーブ・ハウ妖怪博士、アラン・ホワイト大佐、ジェフ・ダウンズ先生、そして助っ人ビリー・シャーウッド軍曹と雇われ人のジョン・ディヴィソンくんというメンツで、全英から、フランス、ベルギー、イタリア、そして最後に北米へと渡るツアーの真っ最中であります。
 もちろん2人の創立者を失って、商業的価値が揺らいでいることも重々承知しているこの面々は、今回のツアーでも2014年に出した新作アルバムから曲を選ぶような愚は冒しません。イエスの歴史の中で最高傑作で、おそらく人気も一番であろう「こわれもの」<Fragile>71年(このアルバム発表時のメンバーはもはやハウのみ)の全曲再現と、80年の珍品「ドラマ」<Drama>の全曲再現という2度美味しいお得ライブ。
 80年の「ドラマ」はおそらくイエスのアルバム中でも、もっとも失敗した作品で、アンダーソン教祖とウェイクマン氏が脱退してしまったために、仕方なくバグルスの2人、ダウンズ先生(Key)と、トレアヴァー・ホーンさん(Vo)を招き入れて制作されたというアルバムです。当時ファンは、この決定にびっくりしたものでした。

 実は、このアルバムの曲はいままであまり演奏されたことがないので、1980年以来というものも多いのです。
 そしてもう一つの大ニュースは、ロンドンとオックスフォードの公演のみですが、オリジナル・アルバムでボーカルをとった、トレヴァー・ホーンさんがゲストで出演するというもの。なにせこの人、イエス後はプロデューサーに転向(翌年再結成したイエスの大ヒット曲「ロンリーハート」もプロデュースしました)して大成功しますが、その原因が、イエスでボーカルをとることになってライブに出たら、アンダーソン教祖と比べられて、ファンにがっかりされるのが耐えられなかった・・・という人ですから。
 長い年月を感じさせますなあ〜。

今回のツアー初日、4月27日グラスゴー公演より

トレヴァー・ホーンさんは、この<Into The Lens>を改作して、バグルス名義のセカンドアルバムに「アイ・アム・ア・カメラ」として再録しました。この曲もいいですが、「アイ・アム・ア・カメラ」は名曲です!

追記:
これがロンドン出演した実際の映像らしいっす。そのうち消されるかもしれませんけど・・。

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