リチャー・ライトさんの80年代のプロジェクト<Zee>の唯一作がリリース!

 ピンク・フロイドのキーボード奏者、故リチャード・ライトさんの80年代のテクノ・プロジェクト、元ファッションのディー・ハリスさんと結成した<Zee>の唯一作<Identity>が、同じみ<Burning Shed>さんより豪華ボックスで再発されることが決まりました。
 リチャード・ライトさんが、ロジャー・ウォーターズさんにピンク・フロイドをクビにされた後、1982年頃にレコーディングをはじめて1984年にリリースされた作品ですね。
 正直、今聞くとこれはよくあるテクノでしかないんですが、自分の内面探求に明け暮れたウォーターズさんと対照的に、新しいテクノロジーや新しい音楽をやっているミュージシャンとコラボすることで当時最先端の音楽にチャレンジしようとしたライトさんの気持ちがよく表れている作品ではありますねー。なんといっても、このアルバムの特徴は、全面的に初期のフェアライトが導入されていることです。
 1982年はフェアライトIIが発売されたばかり。ライトさんが「我々は最初、これで何時間も何時間も実験を繰り返す必要があった」とおっしゃっている通り、そりゃあ大変だったでしょうね。でも、音はバッチリ、フェアライトの特性そのものになっているので、その意味で大変努力が偲ばれる歴史的作品です。
 ただ、この作品は全然売れなくて、ライトさんも、この後再結成ピンク・フロイドに拾ってもらうまで、ドラッグに溺れたりしていたらしいんですが。

 ともかく、今回はリマスターされたオリジナルアルバムに加え、未発表のデモやミックスの追加CD。プロモーション写真レプリカや歌詞を収録したブック付きのボックスセットで、価格は75ユーロ。全ボックス、ディー(デイブ)・ハリスさんのサインとナンバーつきです。

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