ピンクフロイドの幻の音源発掘!

 ピンクフロイドのマニアにとって、ホーリーグレイル(聖杯)と言われていた、幻の音源のアセテート盤が発掘されて、オークションにかけられるようです。
 <William “Billy” Butler>という人が書いた<Early Morning Henry>という曲で、フロイドの初期レコーディングのシートに名前があるのに、今日まで発見されなかった曲だとか。

 ま、要するに有名なプロデューサーでシンガーもあるあのハリケーン・スミスさんの絡んだ怪しげなレアものなんですね。
 ノーマン・”ハリケーン”・スミスさんは、有名なエンジニア/プロデューサーで、「オーベイブ」<Oh Babe What Would You Say?>という、自身で歌ってビルボード3位になった72年のヒット曲でも知られています。ラバーソウルまでビートルズの全曲のエンジニアでしたが、その後、初期ピンクフロイドをプロデュースすることになったのでした。

 この曲は、ピンクフロイドがアルバム「神秘」<A Saucerful Of Secrets>のレコーディングで、アビーロードスタジオに入っていた1967年10月23日、名曲「太陽賛歌」<Set the Controls for the Heart of the Sun>の完パケテープに、一緒におまけでレコーディングした曲らしいのです。

 ウィリアム・バトラー(アメリカ人ギタリストにあらず)さんは、サウンド・エンジニアで、いくつかのバンドのメンバーでもありました。ハリケーン・スミスさんが「こいつもプロデュースしようと思うんだよ・・」ということだったんでしょう。デモだけに使用するものだからということで、「みんな、ちょっと1発協力してやってくんない!?」と頼んだのかどうかは知りませんが、スタジオにいたメンバーが全員で演奏。1発どりで終わったようです。
 完パケは、ハリケーン・スミスさんが持って帰ったとか。

 この曲がここまでファンに熱望されてきた理由は、「太陽賛歌」がシド・バレットさんが参加した最後のレコーディングだったので、この曲を演奏しているメンツが、シド、ロジャー、ギルモア、ニック・メイソン、リック・ライトと5人が揃ったピンクフロイドの最後の姿だからでもあるでしょう。
 ボーカルは、バトラーさん自身ですが、シド・バレットさんもコーラスしているようです。歌い方などは初期のボウイそっくりという指摘も。

 この珍品が発見されたのは、2年前に英国最大の音楽出版社の所有していた50万枚以上のデモ・アセテート盤を買い取ったジム・ラハットさんとそのパートナー投資家が、ちゃんとした記載がないアセテート盤を根気よく分類特定してきた結果だとか。
 このほかにも、すでにオークションで売られたデヴィッド・ボウイさんの1966の未発表ソロ2曲、1968年の40枚以上のエルトン・ジョンさんの未発表盤、30枚以上のジェフ・リンさん(アイドルレース時代)の未発表版など、ゾクゾクとあるようですよ。

 この発見物は、10月16日にウェセックス・オークション・ハウスでオークションにかけられます。曲の一部が公開されてます!

(※出品者が公開した動画は消去されてしまったようですが、別動画があります。)

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